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雨龍堂annex

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妄想は自由

公式で曖昧にぼかしてくれてるのは、妄想する余地を作ってくれてるって事ですよね。
まぁ後付されても目に入らないという便利フィルターも装備してますけど(つまりは妄想だらけって言う・・・)

小咄にまとめようかと思っていたネタですが、どうにも上手く纏まらないので(そんなんばっかり;)「続き」から突然始まって突然終わる系な妄想設定など、つらつらと。
ライドウが初めて帝都にきた時の状況を自分なりに考えてみました。誰に頼まれた訳でもないけど。


**********

拍手ぱちぱち有難うございます!
とっても励みになります、嬉しいです。



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ウチ設定なライドウさんは、母親を亡くしてから肉親の愛情というものを受けずに修行三昧だったという設定です。
後継候補として大事にはされていたけれども、器としてなので、情は知りません。
・・・・・・こうして書くと、酷いなぁ;
でもほら、本人としてはそれが当然の扱いと思ってたので、不幸って訳でも・・・・・・酷いな orz

まぁ、なんしか、そんな設定で。

**********

本日、この鳴海探偵社に来訪者がある。一方的に約束を取り付けてきた相手は正体を明るみにしない(敢えて出来ないとは言わないでおく)組織で、俺も痛いトコロを握られているので逆らえない。とは言え、頼まれた事をそれなりにこなしていれば構わないので、それなりに対応している。どうせ一度手放した命だしね。
おっと、そんな事より自己紹介がまだでした。
俺は鳴海、モダンな西洋の装いも着こなしちゃうイロオトコ。この鳴海探偵社の責任者。
そんな俺の下に、超國家機関ヤタガラスから紹介されて、ある人物がやってくる。「帝都守護にあたるデビルサマナーを送る」旨が書かれた簡素な手紙が寄越されたのが、一昨日の事。必要経費が寄越されたのも一昨日。それだけ。
名前は「葛葉ライドウ」というらしく、探偵見習い兼書生として住まわせろというのだから、年若いのだろう。だのに帝都守護を任せるってのは、優秀な人材って事だろうな。まぁ「デビルサマナー」がどんな仕事なのか文字としての知識はあっても具体的な事は知らないんだけどね。
その葛葉ライドウが、予定ではもうやって来てもいい頃合なんだけれど・・・
お?噂をすれば、かな?靴音が扉の前で止まった。自分で言うのもナンだけど、この探偵社に来る客なんてのは本当に稀だから、この靴音は件の彼のものだろう。
───・・・と思うんだけれど。なんでノックも何もないんだろう?ん?猫の声??こんなビルヂングの中にまで入ってきたのか?それとも途中で拾ってきたとか?
なんて、想像していると、ようやくノックが聞こえた。いや正確に言えばノックというには些か乱暴な叩き方ではあったけれど。

「開いてますよ、どうぞ?」

キィ、と躊躇いがちに軋みをあげて開いた扉。
俺は表情を見せないように口元に組んだ手を宛てて、扉口を注視した。

「こりゃ・・・また」

思わず零してしまう程に、予想外なのが来た。

「鳴海殿、でしょうか?」
「そうだけど・・・君は?」
「失礼しました、私は十四代目葛葉ライドウと申します。此方に伺うよう指示されましたので、参じました次第」

わぉ!これはワケアリで面倒臭そうな物件だ・・・
歪みもしていない黒い学帽を整え直す手は白く、潔癖さを連想させて嫌気が差す。だが、揺れた真っ黒な外套から覗く得物の物騒さには興味をそそられる。なんというアンバランス。
こんな純朴そうな子供が、ヤタガラスに帝都守護を任されるなんて尋常じゃない。さて、どう扱うのが正解なんだろう・・・

「・・・鳴海殿?」

俺が黙ったままだった事に焦れたのか、おずおずと名を呼んできた。その後、彼は視線を足元へと移す。なんだ?と思って俺も視線を流せば、真っ黒な猫が居た。て言うか、猫になんか話し掛けてるんだけど・・・大丈夫か、おい。

「君の事は聞いてる。そんな所で突っ立ってないで、入っておいで」

自分は動こうともしないまま、サマナー様を呼び寄せる。
お行儀の宜しい十四代目殿はかすかな靴音を伴って入口から続く階段を下りてきた。その足元に、当然の如く付き従う黒猫・・・

「聞いているのは君ひとりなんだけど・・・その猫ちゃんは?」

「此方は業斗童子、私の目付け役殿です」

目付け役・・・猫だよ、それ?

「ゴウトは人の言葉を解し、話すことが出来ます」

「いや、ニャーとしか聞こえないけど」

「それは貴方がデビルサマナーでも悪魔でもないからです」

説明、する気があるのかな彼は?
言葉にしないまま彼を見詰めると、彼も何も言わないで俺をじっと見てくる。うん、どうやら進んで説明する気はないらしい。ないならそれでも問題ない、俺がオマエを理解しないだけだ。
聞けば答えてくる。が、相手(この場合、俺だけれど)に分かるように話す技量はないらしい。時折足元で鳴く猫に目を落とし頷いては言い方を変えてくる。どうやら本当に猫ちゃんは彼の目付け役で、彼を指導しているらしい。(もうそれでいいや)

取り敢えず、今日これから何か事件がある訳でもなく学校に行かせる時間でもない。住み込みで俺の助手兼任という事は、公私あわせて俺の手助けをして貰えるって事だ。
じゃぁ・・・今日の夕飯の支度でもしてもらおうか。

「水場はあちら、道具はそこにある物なら何でも使っていい」
「承知しました・・・・・・ただ、」

あぁ、食材は揃ってないかもね。

「食材を調達に出掛けますので、少しお時間を頂きますが宜しいでしょうか?」

別に買い物に行く時間くらい待てない訳ないんだけど、と言おうとした俺だったが・・・

「この辺りは野山がないようですので、兎や猪は手に入らないと思います。川魚でもよろしければ、途中で大きな川がありましたので幾らか調達できると思うのですが、」

え、ちょ、待って?うさぎ?いのしし?何言ってンの?

「或いは渡り鳥など見付かれば良いのですが・・・あ、鴨肉は平気ですか?」

え・・・と、狩猟民族?涼やかな顔に似合わず言う事が凄いンだけど。なにこれ、野戦?ここ、帝都よ??

「そう言うんじゃなくて・・・ハヤシライスとかモダンな洋食は期待してないけど、もう少し普通の食事を希望していいか?て言うか、今までどんな食生活してたんだ?」
「修行で山に入った時などは食べられる物を探して口にしておりましたが・・・それ以外は、よく分かりません」
「分からないって・・・食べてなかった訳じゃないだろ?」
「はい、何時の間にか膳が置かれていましたので、それを頂いておりました」
「・・・・・・え、と」


これからの生活に、ちょっと不安覚えたって許されるよね?


**********

続きません。
なんとなく鳴海視点で書いてみたw
修行で山篭りしたりすると、食料も自己調達だから罠仕掛けたり食べられる草取ったり、意外にワイルドな事してたんじゃないかと妄想。山にいる時は温かい食事を仲魔(というか勝手に寄ってきた悪魔とか)と一緒に食べてたりとか。
里に戻っての修行だとか屋敷にいる時は、冷めた膳が置かれてて、ひとりで食べてたり・・・なんて。
それが普通と思ってたから、鳴海に「食事の用意」て言われたら先ず狩りから始めなきゃって思ったんだよ、当代殿は。
食材を買いに行くという知識がないライドウ。食材を自給自足で賄う選択肢を持たない鳴海。
生活水準?が全く違う2人の同居の始まり。
因みに、雷堂の方は母親存命中に食事の支度をしたりして簡単な炊事も出来る状態で帝都に・・・ていう自分設定w


長々と失礼しました。

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