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雨龍堂annex

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便利なポケットないですか

こぅ・・・妄想してる事を具現化してくれるツールはいつ開発されるんでしょうかね。

妄想してる時は、たいがい漫画っぽく脳内構築されてたりします。
しかも、物凄く自分好みな絵柄で(苦笑)

その思ったシーンを描ければ・・・いいのに・・・・・・っっ

と、何時も思ってます。
割とよくある願望ですよね?(同意を求めんなっ


「続き」から、
ひとすら君と書生さんの考察?っぽい小咄など。
なんで仲魔になったか、あたり。


なんとなく、こんな心境もアリかもな、と。
手前勝手な状況説明。
お得意(?)のいきなり始まっていきなり終わる系な。

*****

立て続けにこなしてきた戦闘に、最初に不平を零したのが誰であったかは定かではないが。
雑魚悪魔が寄り付かないよう呪い(まじない)を施して、人修羅たちはしばしの休息を取る事にした。
とは言え、高位悪魔が現れない保証はないので、出来るだけターミナルの周辺で仲魔と離れすぎないようにしながらの休憩ではあったが。

「ぅわ~・・・いつ見ても、マッジメな顔して猫に頭ぺこぺこしてる状況って、シュールだよなぁ」

べたりと地べたに座り込んだ人修羅がやや離れた位置で定例とも言えるライドウとゴウトの反省会の様子を眺め遣って言った。
戦闘での判断や成果について、目付け役であるらしい黒猫が、きちりと正座する玲瓏な書生に苦言を呈している様は、もはや休息ごとの決まりとなりつつある。

「おっそろしいほど強いのに、なにを叱られる事があるのかしらね」
人修羅の頭上で寝そべるようにして寛ぐピクシーが嘆息まじりに言う。
「だよなー、俺が説教されるならまだしも、さー」
足の裏をくっつけて、左右に開いた膝を上下に揺すりながら言う人修羅に、傍近くで思い思いの姿勢で休息していた仲魔達が示し合わせたように無言で頷いた。それに「ひでー!」と言えば、「自分で言い出したくせに」と返される。
「それにしても、」
主に倣って地べたに胡坐をかいて座していたフトミミが、悪魔召喚師の青年を見据えながら零した。
「どした?」
「いえ、不思議に思っていたのです。なぜ彼と仲魔の契約を成したのか、と」
「あー、それ!あたしも気になるー!」
フトミミの言に、ピクシーが期待に満ちた眼差しで言い募る。
「おー?ナンか楽しそうな話か?」
ピクシーのはしゃぎっぷりに、少し離れたところにいたセイテンタイセイまでもが喜色を浮かべながら遣ってきた。
「なんて言うか、さぁ・・・・・・得体が知れないトコもあるにはあるけど、でもちゃんと手の内教えてくれたし」
子供っぽく口を尖らせて唸って、人修羅は相変わらず正座して猫に向き合うライドウを見遣った。
感情に欠しい容貌は、新雪のように白い。
「それだけぇー?だって、それまで散々酷い目に合わされてきたのに?」
「う~ん、そうなんだけどぉ・・・でも寝込みを襲うとか卑怯な手は使わなかったし、俺たちを上手く利用しようとしてる訳でもないし」
それに、と続けようとした人修羅だったが、わずか視線を泳がせて言葉を飲み込む。
「それに、なんだよ?気になんじゃねーか」
「どうぞ続けて下さい。この際ちゃんとお聞きしておきたいですから」
セイテンタイセイが地面に突き立てた如意棒に体重をかけるようにして身を乗り出して続きを催促し、更にフトミミが促してきた。
「あーえと・・・ほら、ライドウって綺麗だろ?いや、顔もなんだけど、こぅ戦ってる姿だとか、さ。それでまぁ何度か鉢合わせるうちに・・・その・・・・・・気になるようになってたって言うか、す・・・好きンなってたって言うかー」
意味も無く上体をぐらぐら揺らしながらボソボソ言い募る人修羅に、髪にしがみ付いていたピクシーが
「あー、それ知ってる!」
と得意げに言った。
「それね、つり橋の恋ってヤツでしょ。危機的状況でドキドキしてるのと、一緒にいる相手にドキドキしてるのを勘違いしちゃうってヤツ。それだよー」
屈託なく言い切るピクシーに、人修羅は複雑な表情を作った。確かに突然の戦闘だったり追い掛けっこだったりと緊張を強いられはした。が、そんなスリルを恋と勘違いするなんて。
「まぁ最初が勘違いでも、好きンなったんならイイんじゃね?」
励ましなのか無責任なのか、セイテンタイセイがにかりと笑って言った。
人修羅は首を傾げながら「そんなんじゃねーよ」とか「そうなのかなぁ、違うと思うんだけど」とブツブツ言っている。
「既に人ではないとは言え、生粋の悪魔とは異なるあなたの事だ。我々には分からない直感のようなものがあるのかもしれません」
ないかもしれませんが、とは言わないでおいて、フトミミが悩める主君を見遣った。
「あなたがそう言うのなら、そうなのでしょう」
実際に仲魔となってからのライドウは、私欲の為に人修羅を利用したり、しない。寧ろ人修羅の言動に真摯に向き合っているように見える。
「あ、ライドウ!説教・・・じゃない、話終わった?」
立ち上がり此方に向かってくる黒衣の召喚師に、人修羅が笑みを浮かべながら手を振る。
本当に最初が勘違いだったにしても、今の人修羅の感情は確かなもので。
人修羅の頭上からはなれて中空を舞うピクシーが「やれやれ」と大仰に肩を竦めて見せるのに、フトミミとセイテンタイセイは柔らかな表情を浮かべて、召喚師に走り寄る主君の背を見詰めた。

*****

みんな仲良し。

まぁプレイヤーとしては贔屓目な訳ですが笑。
友達だと思ってた2人とか先生とかが、人修羅を利用するだけ利用して自分の願望を優先したのが酷いなぁと思ってたので。ボルテクスっていう特殊な世界だか環境だかが潜在的な意識を増長させたのかもしれないけど、それにしても友達2人の言い分が酷すぎだと思って。
それに比べたら・・・いきなり戦闘しかけてきたり追い掛けてきたりしたライドウだけれども、ビジネスライクに仲魔として契約してからは裏切ったり利用したりはしないしさー・・・てかライドウ自身も利用されてた側だったんだけれども。

うん、まぁそんな事を思ったりもした訳です。
ちょっと途中で何言いたいか分からなくなってきて無理から終わらせた感の否めない小咄になっちゃいましたけど。

悪魔になる以前、心のどっかでお互い打算はあったかもだけど、友達としてそれなりの関係を築いてた訳で。
プラスだった関係からマイナスに落ちてくスピードが半端なかったよねー・・・
そこにライドウさんはマイナス発進で仲魔になってからはプラスだったろうし笑。

・・・という、ワシ的な人修ライドウへの動機付けみたいなもんでした。
て~か、フトミミさんの口調が分からんかったので超捏造です!ごめんなさいっ!

ここまでお付合い下さいました方、有難うございました!

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