2010/09/23 Category : ライドウ・マニクロ ぼわっと あらやだ、萌えの波がきた!!と思ったら、誰が得すんだよオイてくらい特殊設定でしたよ。 ぐわっと押し寄せてきたので、ぼわっと吐き出しときます。 雷ライです。特殊設定です。 大丈夫な方は「続き」から、お付き合い下さると有難し・・・ よろしいでしょうか? ※雷ライです ※ライドウが女子です ※でもあんまり女子っぽくないですwww ※突然始まって突然終わります。続きません。 因みに、真名はライドウが「不知火ひなた」、雷堂が「不知火陽向」です。 (人ライのひなたと名前・性格は一緒ですが、別次元での設定だと思って下さい。ややこしくてすみません) おk? ===== 多聞天の朱塗りの門を走り抜けてきた黒い塊が己の足元に及ぶのを見止め、雷堂は目深に被った学帽の鍔の下でわずか眉をほどいた。 しかし、己の目付の後から姿を見せた存在に、警戒も顕わに眉宇を顰める。 社殿の階(きざはし)の下には雷堂の姿を模したようにそっくり同じ出で立ちの若者が立ち、足元には同じく黒い猫が追随している。 「・・・我が影法師、か」 ゆるりと足を進めながらも油断なく退魔刀に手を宛がい、雷堂は見下ろす人物を見分した。 黒に白いラインの入った学生服は弓月の君高等師範学校のものだ。揺れる外套の下に覗く漆黒の刀鞘が揺れないのは、おそらく相手も得物を抜ける姿勢を取っているのだろう。 同じ制服、同じ外套、足元には同じような黒猫・・・しかし学帽の鍔を裂き右目を貫くように走る傷と左頬に伸びる傷跡は、雷堂にだけ見止められる特徴だった。それに、決定的に違う事が、ひとつ・・・ 『待て、』 と、下方からかかる声に、雷堂は階段を下りる足を止めた。双眸は変わらず己の「影」を見据えたままで。 『コヤツら、影法師という訳でもなさそうだ』 業斗の意見に小さく頷くと、雷堂は黙したままの「影」に名を問うた。 それまで微動だにしなかった白い面がゆるりと自身の足元に添う黒猫を見遣って、そして再び雷堂に向き直った。 形のよい唇が薄く開き、抑揚のない声が告げた名は・・・ 「我が名を騙る、か・・・」 十四代目クズノハライドウ、それは帝都守護を担う悪魔召喚師の、誉れある名だ。 雷堂は双眸を細めて口の端に嘲笑を浮かべると、 「その形(なり)で騙るとは、恐れ入る。貴様、おなごではないのか?」 階の下から見上げてくるライドウに言った。 途端、 『まて、ヒナ!』 『雷堂っ!』 黒い風が吹き抜ける、錯覚─── 理解するよりも早く、チリ、と肌が爆ぜるような針が刺さるような感覚に、雷堂は素早く退魔刀を抜き払った。 ギィン、と鋼の噛み合う音が耳朶に響く。 真横に掲げた退魔刀を握る両手に、重い衝撃が伝わって、雷堂は眉宇を寄せた。 眼前には己の刀身によって止められた白刃が迫っている。 交わる二つの退魔刀を挟んで対峙するのは、白皙に印象的な黒瞳の──・・・十四代目葛葉ライドウ。 雷堂は浮かべていた嘲笑を収め、口の端を引き結んだ。 「なるほど、名を騙るには腕もあると言いたいか、」 引くことをしない白刃を受け止めて言う雷堂に、ライドウが整った薄桃色の唇を開いた。 「男(おのこ)が、」 知らず、その動きに視線が奪われる。 「名を騙る女子の刃も返せぬとは、情けないと思わないのか?」 言い終えるや、桜貝のような唇が笑みを作った。 雷堂を睨めつける釣り目がちの双眸は爛々としていて。 柄を握る手に力を込めると、雷堂は一気にライドウの刀を押し返した。 ヒュ、と風を切る雷堂の退魔刀に、ライドウは踊るように軽く身を翻すと、わずか間を取って構えを変えた。 ───と、 『止めないか、ひなた!!』 『挑発に乗るな、陽向!!』 徒人(ただびと)にはニャアとしか聞こえない声が、鋭く二人の若い召喚師の耳朶に届いた。 雷堂とライドウは、互いを見遣っていた視線をそろりと己が目付に向ける。 雷堂は眉間に皺を刻み、ライドウは双眸を細めた。そうして、どちらともなく気を静め、刀身を鞘へと収めた。 『まったく、どうしてそう嗾けるような事を言うんだ!』 ゴウトが足早に歩み寄り言うと、ライドウはわずか唇を尖らせ、視線を足元へと投げる。 雷堂の纏う学生服、外套、学帽と同じものを身につけていても、矢張り全体の線はどことなく細い。ばつが悪そうに学帽の鍔に添える仕草で覗いた手首は雷堂のそれと比べるべくもない。 だが、と雷堂は収めた鞘に掛けている己の手を見遣った。 自身に繰り出された刃の重さは、あの握ればどうにかなってしまいそうな手首から想像もつかないもので。 『なにを呆けているんだ、まったく』 嘆息交じりの業斗の声に、雷堂は思考を現実へと引き戻した。 『ともかく、我らだけで決断するのはまずい』 業斗の提言に頷いて、雷堂は小さな黒猫に諭される己と同じ名を冠する者の元へと足を向けた。 ===== す、すみません! 嘘つきました、雷ライにもなってない!ひなたが乱暴者なだけだった!! いや、まぁここから雷がライを意識し始めるとかだといいなぁ、とかねとかね・・・ すみませんっ かような駄文にお付き合い下さいました皆々様に感謝。 PR Comment0 Comment Comment Form お名前name タイトルtitle メールアドレスmail address URLurl コメントcomment パスワードpassword