2012/03/09 Category : BSR 小咄など ぼ~んやりドライヤーで髪乾かしてたら浮かんできた妄想をツイッタでぽろりと呟いたブツなど。 チカダテで、いきなり始まっていきなり終わる系です。 ・BSRチカダテです ・いきなり始まっていきなり終ります ・現代パラレルで、ナチュラルに一緒の部屋に居ますw テレビ画面に映し出されるダンジョンと緊張感をかもす音楽に、元親は集中してコントローラーを操作していた。 そこに、 「・・・・・・あのー、政宗さん?」 ラグの上に胡坐をかいて座っていた元親を椅子か何かのようにして、政宗がどさりと腰掛けた。 まだ水滴の残る髪からフローラル系の香りが漂ってくる。 「政宗さん、前・・・見えねぇンすけど?」 言いながらも上体を右へ左へ揺らしながら何とか画面を眺めて、元親はコントローラーを離さない。 その間に政宗は、器用に近くにあった延長コードを手繰り寄せ、そこにドライヤーのコンセントを差した。 そして、 「ん」 短く言って、後ろの元親にドライヤー本体を差し出した。 元親は、微苦笑交じりに嘆息して、手にしていたコントローラーを政宗に渡す。代わりにドライヤーを受取ると、カチリとスイッチを入れた。 ゴォゴォと音をたてながらはきだされる温風を濡れそぼった政宗の髪に向ける。 政宗が肩に引っ掛けているスポーツタオルで時折水滴を拭いつつ、わしわしと髪をかき混ぜながら乾かしていく。 その間、政宗は渡されたコントローラーを操作して画面で繰り広げられるバトルに挑んでいる。 ラスボス戦が近いので、エンカウントする敵も雑魚と言えどもそれなりに強い。 悪戦苦闘しているらしい政宗は、主人公の飛びかかるのと同じ方向に小さく身体を揺らしている。 その様も可愛くて。 「ンだよ、笑うな!」 効率の悪い戦い方をしている自覚のある政宗が、バトル画面の不格好さを笑われたのだと勘違いして文句を寄越した。 「悪ぃ悪ぃ、」 そうじゃねーんだけど、とは言わず元親はさらりと詫びると目の前でふらふらする鳶色の頭に軽く唇を寄せた。 画面のマップを見るつもりがない政宗が「どっち?」と進行方向を聞いてくるのに「奥の扉」とか「その通路は手前を右」などと指示していた元親だったが、ややして政宗の頭が己の胸に凭れかかっているのに気付いた。 テレビ画面では、主人公のパーティが再びバトルに突入していたが、オートで動くキャラだけがささやかに反撃しているだけだった。 「政宗さーん?そんな引っ付いてると髪乾かせねーんだけど?」 髪を撫でる手付きをゆるやかにして、様子をうかがうように言ってみる。が、んー、と曖昧な返事が寄越されるだけで。 とうとう画面ではパーティが全滅し、ゲームオーバーのムービーが流れ出した。 「あーあぁ、どこでセーブしたっけかなぁ・・・」 これで何度めのラスダンだろう、と毎回セーブせずやり直す羽目になる元親だったが、己に身を委ねてすっかり寝入ってしまった存在の前には瑣末な事だった。 元親はドライヤーを止めて、政宗の手に収まったままのコントローラーをそっと抜きとると、ゲーム機の電源を落とした。 終わっとけ! 現パラなチカダテはナチュラルにイチャイチャしてるといいと思います。 とか思ってるので、現パ政宗さんはちょっぴり甘えたさん希望。勿論チカさん限定で。 お付き合い有難うございました。 PR Comment0 Comment Comment Form お名前name タイトルtitle メールアドレスmail address URLurl コメントcomment パスワードpassword